転職の件。

6月末に2016年から4年働いた会社を辞める件をnoteに書いた。こちらでは、内省・自分整理用に別で記録しておく。

現職入社に関して、就活当時に悩んでいたコンプレックスを理由に通過させてもらっていたことを知り、この会社で働くぞ!と決意したのは4年以上前。私はもう、5年目を迎えている。そのほかにも3つ今の会社を選択した理由があった。

①専門性の獲得
学生時代に世界一周をした当時、マルチリンガル(といっても、ペラペラレベルではないのに)であることはアドバンテージだと考えていたが、実際海外に出てみると、母語と公用語が異なっていること、プラス英語も喋れることなんて当たり前であることを目の当たりにし、仕事で海外を意識するなら、何か別の専門性が必要だと考えていた。そこで、当社グループ内でも専門性獲得を謳っていたところへ面接を受けに行った。営業職は、避けていた。当時は、M&Aができる財務を志望していた。
②領域への横断的な関わりができること
就活でいろんな業界を見たけど、あまりピンとくるところがなかった。会社として様々な領域の事業を手掛けていること、そして1領域に特化したことではなく、横断的に関わりを持てる仕事がいいと考えていた。
③日本国内にとどまらない仕事ができること
海外に関わる仕事はしたいと考えていた。今となっては海外売上比率は半分以上を記録する当社だが、当時は全然ドメスティックな企業だった。海外売上比率UPを目指すという道筋も明確だったし、その開拓の最中に在籍できるのは貴重だと思い、選択した。

会社を離れようかなと最初にふわふわ考え始めたときは、この3つが十分に満たされ始めたことがきっかけとしてある。

①専門性の獲得
まだ1社目だし、20代だし、今、自分で専門性を決め切って、こだわることは、自分の今後の別の選択肢を切ってしまうことにもならないか?と考え、とりあえず気にせずにいくことにした。もちろん、ある程度の専門的な仕事はしてきたと思う。
②領域への横断的な関わりができること
死ぬほど様々な方面の調整をした。お腹いっぱい。様々な領域の様々な職種の方とお話しできたこと、仕事ができたことは財産だと感じている。
③日本国内にとどまらない仕事ができること
某社の担当として、アイルランドからの現地担当者と一緒にプロジェクトを進めたり、米国と中国の出張に行ったり、ある程度は達成できた。英語のメールも、プレゼンも、MTGも少しずつ、慣れることができた。一方で、もっと英語を使ってバリバリ仕事をするには、きっと今の環境では難しいことも見えてきた。

そこに、2018年の北海道地震である。以下、noteの転載。

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20189月、北海道で大きな地震が起こった。私と上長で、すぐ現地入りすることになった。新千歳空港には待機の人が多く居る中、東京から手配してもらっていたレンタカーを待っていた。ちょっと大きいワゴン車。私は社内免許を持っていないので、上長が運転。信号が消えている。スーパーは露店で営業。ガソリンスタンドには長蛇の列。空っぽのコンビニ。記憶に新しい人も多いだろう。
現地の従業員に、オフィスに蓄えてあった備蓄品を配布し、東京から追加で届く備蓄品を待ち、従業員のみなさんに運んでもらう段取りを組んでいた。東京からトラックで輸送すると、たった一日で届くのかと驚いた。水はいりませんって何度も言ったけど、なぜかたくさん積まれていた。
東京を出る前、近くのスーパーで大量の保存食を買い込んで自分のスーツケースに詰めた。札幌の友人に渡すためだ。パックご飯に缶詰め類。自社の社員には、モバイルバッテリーや、そのほか細かいところに手が届いたようなものも配布できるのに、なんで友人にはこれくらいのことしかできないんだろうということで少し落ち込んでしまった私がいた。バックオフィス・スタッフ職だから、あくまでも会社を回すための屋台骨として機能すればよいので、別に落ち込むことはないのだが、自社にしかバリューを発揮できないという限界を見た出来事だった。(ちなみに、コロナでも現地入りして対応をした。特にタスクはなかったけど。何万人もいる従業員の中で、地震とコロナ対応を両方経験した数少ない存在と自負している。)
それから自分の成長についてだけではなく、今後についてもやもやと悩み続け始める。転職するには、話すようなスキルがなく、自信がない。大学院でも行く?とかいろいろ考えていた。その中で出会ったのが、今兼業先で働いている会社だ。自分のやってきたことを活かしつつ、新しい領域にもチャレンジできそうだということで、業務委託として関わらせていただくことになった。会社の業務で出会う人とは、また違った方々と働き、出会い、自分の幅も広がったように感じている。ありがたいお話。

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兼業に関しては、「コミュニティビルダー」として、主にカフェにおけるイベント企画などを担当していた。本職(というのも冴えないが)では、「オフィス」のハード面・ソフト面を考え抜き、兼業では「カフェ(そのほかサードプレイス)」のソフト面を考えることができた。現在は有休消化中だが、兼業の方では稼働しており、「カフェ」の開発に一部関わらせてもらっている。端くれですが…。(そして、ゆるゆる有休消化計画の夢は打ち砕かれている)
「場所をどうやって立ち上げるか?」「場所をどうやって使っていくか?」に関して、「オフィス」と「カフェ」の両軸で知見を得られたのはとても大きい。個人的な見解になるが、「場所の立ち上げ」に関しては、デザイン事務所と組み、コストをかければ、いいものができることは間違いないが、「どうやって使っていくか?」については、薪に火をつけるように息を吹き込み続けなければいけないので、難しいところだと感じている。

そして次です…!

現職は退職、兼業も一旦お休みとして、外資ベンチャーに転職することになりました。フードデリバリーサービスを展開する会社で、フィンランドが本社。私は、「Operation Specialist」というタイトルで働くことになる。

もともとは、彼が友人の紹介でつながっていた会社で、私に合うと思うと声をかけてもらったのがきっかけ。実は、当分働く気はさらさらなく、仕事もそのうち札幌で適当に探そうかなと考えていたものの、これも何かの縁と思って、面談を受けることにした。
最初の面接担当者は、私の大学で日本語を勉強していたようで、たまにでる関西弁が懐かしかった。英語で面談。次は、私が志望している職種の担当者の方と面談。日本語で面談。次は、Expansion Managerというタイトルで、札幌の立ち上げ責任者となる方。「フィンランドにも、やっと夏が来てね…」というフレーズが忘れられない。英語で面談。
そして、アサインメントという課題が出されて、プレゼンを作成した。英語でプレゼン。アサインメントは、業務に関わるお題が3つと、データに関するものでエクセルを操作できるかどうかの確認テストのようなものだった。この界隈ではアサインメントは普通らしいが、初めての転職活動で、面接だけじゃないことに驚いてしまった。エクセルの試験では、「時間」という概念を扱ったことがなかったので、時間がかかった。
すべての工程を2週間ほどで終え、結果は電話でもらった。フィンランドからの着信。なんと、無職でふらふらするつもりで受けたのに、仕事が決まってしまっていた。しかも、タイトルも面談とプレゼンを経て、一つ上の階級にあがった。今は給与条件や、各種デバイス、契約書の確認などを進めている。純粋に、英語に関して自信になった…。

さて、なぜ今の会社を受けようと思ったか、どんなことを話したかをまとめておく。

①地震のくだりにもあるように、自分の仕事が社会的な価値を帯びるもの、サービスにつながるものが良いと考えていた。今回の職はそれに該当すると考えた。
②「従業員のことを考える」という部分では共通しているので、今までのスキルを活かしつつ、新しいことにもチャレンジできることが魅力だと感じた。
③「サービス立ち上げ」というチャレンジングな時期にジョインできるのは、純粋にわくわくできると思った。
④日系大手→外資ベンチャーという、全く違う環境に身を置けるので、自分の20代ミッションである「様々なことを経験する」にも適していると感じた。
⑤バキバキに英語を使うので、英語で仕事を進める力・英語力を鍛え上げられると感じた。

要は、面談する中で、なんかフィットするかも?と自分でも思い始めていたし、こういう「縁」に身を任せるのも面白いな~と思ったのが最終的なところである。面談では、「仕事で失敗した時にとる行動は?」「今まで実際にした失敗は?」などを聞かれた。

札幌チーム、3人しかいないと聞いているので、少し不安だけど、面白いメンバーが集まっていそうなので、楽しみ!通勤の満員電車もないし、全然リモートOKだし、バキバキ仕事モードagainで頑張ります。